水性塗料(水性ホビーカラー・シタデル)で始める安全なガンプラ筆塗り
「シンナーの臭いが苦手」「家族がいるから塗装できない」そんな方におすすめな、安全で臭くない水性塗料を使ったガンプラの筆塗り入門です。
水性塗料で始める安全なガンプラ筆塗り入門
ガンプラを全塗装してみたいけれど、「シンナーの臭いが部屋に充満するのは困る」「小さな子供やペットがいるから危険な溶剤は使えない」といった理由で諦めていませんか?そんな方におすすめなのが、近年飛躍的に性能が進化している水性塗料(アクリル系塗料)を使った筆塗りです。
1. 水性塗料のメリット
水性塗料でガンプラを塗る最大のメリットは以下の点です。
- 臭いがほとんどない: ラッカー塗料特有の強烈な溶剤臭がありません。リビングなどで作業しても家族から苦情が出にくく、換気扇の下に張り付く必要もありません。
- 水で洗える・薄められる: 乾燥する前であれば、筆や道具の水洗いが可能です。塗料を薄める際も、専用の溶剤だけでなく水(水道水または精製水)を使うことができます。
- 下地を侵しにくい: スミ入れでエナメル塗料を使用したり、マジックリンなどの洗剤で拭き取ったりする際も、ラッカーほどではないにせよある程度の耐性があります。
2. おすすめの水性塗料ブランド
現在、ガンプラモデラーに人気のある水性塗料は主に以下の3つです。
① 水性ホビーカラー(GSIクレオス)
近年リニューアルされ、乾燥速度の速さと塗膜の強さが格段にアップしました。ガンダムカラー(専用色)のラインナップも水性で続々と展開されており、初心者にとって一番手に入りやすく使いやすい王道ブランドです。
② ファレホ (Vallejo)
スペイン製の水性塗料で、ウォーハンマーなどのミニチュアモデラーに愛用されています。発色が非常に良く、筆ムラになりにくい(セルフレベリング性が高い)のが特徴です。容器が目薬のようなボトルになっており、パレットに出しやすいのもポイントです。
③ シタデルカラー (Citadel Colour)
こちらもミニチュア塗装用の最高峰塗料です。隠蔽力(下地の色を隠す力)が異常に高く、黒いパーツの上からでも鮮やかな赤や黄色が一発で発色します。価格は少し高めですが、「ベース」「シェイド」「レイヤー」と役割別に塗料が分かれており、システム通りに塗るだけで誰でもプロ級のグラデーションが作れます。
3. 水性筆塗りの基本の「キ」
筆塗りを成功させるコツは**「塗料の濃度」と「重ね塗り」**です。
- 塗料は薄める: 瓶の底からよくかき混ぜた塗料をパレットに出し、水または専用薄め液を少し加えて「牛乳くらいのサラサラ感」にします。(シタデルなどはそのままでも塗れます)
- 筆に含ませすぎない: 筆にたっぷり塗料をつけると、パーツの上で水溜まりになってムラになります。パレットの端で少ししごいて塗料を落とします。
- 一回で色をつけようとしない(重要): 1回目は絶対に下地が透けます。ムラになっても気にせず、筆の跡が残らないように薄く広く伸ばします。
- しっかり乾燥させて重ねる: 1層目が完全に乾いたら、2層目を塗ります。この時、1層目と塗り方向を90度変えて(縦に塗ったら次は横に)塗ると、筆ムラが目立たなくなり均一な塗膜になります。これを3回〜4回繰り返すと綺麗な発色になります。
まとめ
水性塗料の進化により、「筆塗り」は単なる手軽な妥協案ではなく、エアブラシとは異なる独特の重厚感や温かみを出せる立派な表現手法の一つになりました。リビングの机に新聞紙を敷いて、パレットと水を入れた紙コップだけで始められる手軽なガンプライフをぜひ楽しんでみてください。