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ガンプラ塗装下準備パーツ洗浄

ガンプラのパーツ洗浄:塗装前の油分や削りカスを落とす中性洗剤の洗い方

ガンプラを全塗装する前に絶対やっておきたい「パーツ洗浄」。離型剤やヤスリがけの削りカスを綺麗に落とし、塗料の食いつきを良くする洗い方を解説します。

ガンプラのパーツ洗浄:塗装前の油分や削りカスを落とす方法

ガンプラをヤスリがけして丁寧に表面処理を行い、いざ塗装!…その前に、もう一つ重要な工程があります。それが「パーツ洗浄」です。今回は、塗装の失敗を防ぐためのパーツ洗浄の目的と、家庭にあるものでできる簡単な洗い方を紹介します。

1. なぜパーツを洗う必要があるのか?

プラモデルのパーツを洗う主な目的は大きく2つあります。

  • 静電気でまとわりついた「削りカス」を落とす: ヤスリがけ(表面処理)を行うと、細かいプラスチックの粉がパーツのモールド(溝)に詰まったり、表面に付着したりします。これをそのまま塗装してしまうと、表面がザラザラになったり、塗膜が剥がれやすくなります。
  • 「手の皮脂」や「離型剤」を落とす: パーツを素手で触って作業していると、手の油分が付着します。また、キットによっては製造時に金型からパーツを取り外しやすくするための油(離型剤)が残っていることがあります。油分は塗料を弾いてしまうため、塗膜が定着せずマスキングテープと一緒に塗料が剥がれる悲劇(通称:もっていかれた)の原因になります。

※最近のバンダイのキット(ガンプラ)は離型剤がほとんど残っていないため、パチ組み+スミ入れ程度なら洗わなくても問題ありませんが、全塗装する場合はやはり洗っておくのが無難です。(レジンキットや海外キットは洗浄が必須です)

2. 必要な道具

  • 中性洗剤(食器用洗剤): 「キュキュット」や「ジョイ」などの一般的な台所用洗剤で十分です。
  • 超音波洗浄機 または ザルとボウル(100均のタッパーでも可): 機材があれば超音波洗浄機が最高ですが、なければボウルとザルのセットで十分です。
  • 古い歯ブラシ: モールドに詰まった削りカスをかき出すために使います。
  • 山善などの食器乾燥機(あれば最高)、またはタオル・キムワイプ: 乾燥させるために使います。

3. 洗浄の手順(手洗いの場合)

  1. 洗剤液を作る: ボウルかタッパーにぬるま湯(お湯の方が油汚れが落ちやすい)を張り、中性洗剤を数滴垂らして軽く泡立てます。
  2. パーツを浸け置き: 色ごとに分けた小袋、または塗装クリップに持ち手を付けた状態のパーツを洗剤液に浸けます(5分〜10分程度)。※紛失しやすい小さなパーツは、100均の「お茶パック」等のネットに入れると安心です。
  3. 優しくブラッシング: 古い歯ブラシを使って、特にヤスリがけした面や複雑なモールドの部分を中心に優しくこすり洗いをします。
  4. 流水でしっかりすすぐ: ボウルにザルを重ねて、洗剤の泡が完全になくなるまで流水でしっかりすすぎます。ここで泡が残っていると逆に塗装を弾いてしまうので注意です。
  5. しっかり乾燥させる: タオルの上に広げて自然乾燥させるか、時間に余裕がない場合は「山善の食器乾燥機(モデラー御用達)」に入れて温風乾燥させます。水滴が残ったままエアブラシを吹くと「カブリ(白化)」の原因になるため、完全乾燥が必須です。

4. 超音波洗浄機による時短革命

もし予算に余裕があれば、メガネなどを洗うための「超音波洗浄機(数千円のもの)」を導入するのを強くおすすめします。 水を張って洗剤を数滴垂らし、パーツを入れて3分〜5分スイッチを入れるだけで、モールドの奥底の削りカスまで信じられないほど綺麗に落ちます。歯ブラシによる傷つきも防げるため、現代モデラーの神器の一つとなっています。

まとめ

「パーツ洗浄」は地味な作業ですが、塗装後の塗膜の剥がれという取り返しのつかないトラブルを未然に防ぐための重要な儀式です。せっかく時間と労力をかけて仕上げた表面処理が報われるよう、塗装前のひと手間としてぜひ習慣づけてみてください。